今回はブライダル業界情報 その2 です。
よくイメージされる「華やかだけど体力勝負」と言われる業界の一面を明かしていきます。
私は2008年大学卒業と共に、都内に本社を構えるゲストハウスウエディングの事業会社に10年以上勤めていました。
都内・大阪・横浜・千葉と様々な店舗でウエディングプランナー、マネジャーと経験させていただいたので、現場経験やスタッフ育成目線で綴っていきます。
これから就職や転職を考えている方の中にも、
・ブライダル業界に興味はあるけど、体力勝負ってホント?
・憧れであるブライダル業界で働きたいけど、内情はどうなの?
・サービス業で働きたいけど、無形商材って大変?
と悩みや不安を抱えている方は是非ご覧いただき、将来ビジョンの参考にしてみてください。
閲覧し、少しでも内定後のミスマッチや業界研究のお役に立てていただければと思います!
働く時間帯やシフトの組み方は?
土日は9時~20時くらいが基準ですが、結婚式の担当を持っていると最速で朝6時出勤でした。ナイトウエディングの担当の場合は昼12時出勤も可能ですが、退勤は23時くらいになります。また、12時出勤といったものの、結果午前中に打ち合わせを入れなくては回りません。
繁忙期だと9時~23時、6時~21時なんてのもありました。
一方で平日は11時~18時、13時~20時、15時~20時のようにシフトを組むことができます。
むしろ土日の勤務時間が長い為、平日は減らさないと所定の勤務時間を超過してしまいます。
★土日は長時間労働になりがちですが、平日はシフトの組み方によって、
買い物をしてから出勤したり、夜に飲み会を入れたりのスケジュールが立てやすい!
休みはとれるの?
ご存じの通り土日はほぼマストで出勤のため、お休みは平日です。業界的にも月・火・水曜のいずれが休館日であることが多いです。
休館日は式場によって異なるので、会社の募集要項などをチェックしましょう。
★土日も冠婚葬祭や打ち合わせのコントロールをすれば有給取れます。
実際私もマネジャー時代でも半年に2回ほど土・日休みを取得して家族サービスしてました。
(出かけるとどこもかしこも混んで疲れましたが、、、)
平日休みはどこ行っても空いているというのが大きなメリット!
職場環境はギスギスしてない?
女性:男性=8:2 くらいでした。私のいた職場は幸いにも女性同士の派閥はなかったですが、会社やチームによってはゼロではないのが事実かと思います。でもこれは業界に特化したものではないでしょう。
比較的、仕事に関するお話や時折雑談などもしていたため雰囲気的には明るかったです。
女性の役職者も多いですが、ライフステージ(結婚や出産)による休職や退職が一定数あるため、昇進という部分では男性にしろ女性にしろチャンスが多いです。
★女性が多いので、見出しなみや立ち居振る舞いなどは必然的に配慮していたほうが吉かと(笑)ただマストではないにしろ、これもビジネス的には備わっていたほうがいい基本スキルですね。
仕事のやりがいはある?辛くない??
これは言わずもがな、あります!
大きく「成約とる部署」「打ち合わせをする部署」「当日ゲストをもてなす部署」と接客する部署と、総務経理や調理など限定的な場面で接客をする部署と別れます。
私は「半年かけて打ち合わせをし、当日も婚礼日を統括する」部署にいたため、様々な結婚式を目にし、時には、「やっててよかった」と毎週のように感じていたこともあります。
半面それなりのストレスは抱えます。しかしこれもビジネスをする上では、業界関係なく抱えるものだと考えます。
一般的にブライダルは一生に一度だからミスは許されないと言われます。しかしどんなに準備をして、どんなに注意したとしても突発的な事故は起こりえます。
そのうえで、
・いかに防げるミスをなくせるか
・起こった場合、相手が納得・承諾してもらえる代替案を提案できるか
・その提案が通るような関係性を打ち合わせ期間で構築できるか
・対応時の判断力と決断力を養えるか(これは多少の経験値が必要だけど)
それがストレスとの付き合い方だと考えます。
★やりがいは間違いなくある!しかし、ストレスとの上手な付き合い方が必要。
でもそれは業界関係なく、働くうえで必要なスキルで磨いていくべきものです。
給料はどれくらいもらえるの?
おそらく飲食やその他サービス業と変わりありません。決して年俸の高い業界とは言えないでしょう。
参考値としてですが、
マネジャークラス(部下10名前後)・・・600万~700万
リーダークラス(部下3名~5名)・・・500万~600万
サブリーダークラス(チームのお姉さんお兄さん的な)・・・400万前後
スタッフクラス・・・300万前後
でしょうか。私のいた会社は残業代も1分毎に出てました。が、転職エージェントから聞くに業界内でも給料は高い会社であったようです。
ちなみに上記金額は交通費を除く年収例です。
★新卒1年~3年は給料は高くないです。数責によるインセンティブや残業代でカバーする必要はあります。
良くも悪くも年功序列的な風合いの会社が多い為、年次経過により役職つくと確実に給与は上げられる業界とも言えます。
その他
スタッフ自身の結婚事情としては、男性スタッフは職場結婚が多いですが、女性スタッフはそうでもありませんでした。(そもそもの母数も違うので)
また、これはあくまで主観ですが、結婚が身近にあるが故、結婚に対するハードが低い気がします。つまりは離婚率もそれなりに多い印象でした。。。
★プランナー×キャプテン(宴会場の仕切役)、美容スタッフ×キャプテン、
プランナー×プランナーのカップルが多かったです(笑)
かいかがでしたでしょうか。
今回は
について業界の内情をお話してみました。
やりがい搾取を推奨する訳ではありませんが、私も10年以上ブライダル業界に身をおいて最初の3年前後は高くない給料でもやりがいと共に働くことができました。
それ以降は徐々に役職もつき、マネジメントの経験値とそれに伴う給料をいただくことができたため、非常に実りある経験をさせていただいた業界でした。
他に気になることがあれば、是非コメントやTwitterのDMなどでご連絡ください!